〜「知っている曲だけ弾きたい!」から見える、上達のための大切な順序〜
ギターを習い始めると、
「知っている曲だけ弾きたい!」
「童謡は幼稚でつまらない」
「知らない曲はやりたくない」
という声をよく耳にします。
気持ちはとてもよく分かります。
“自分が好きな曲を弾けるようになりたい” という思いが一番の原動力になりますよね。
でも、ギター──特にソロギターは、メロディ・ベース・和音・リズムを同時に扱う“積み上げ型”の音楽です。
そのため、好きな曲にいきなり挑戦すると、「知っているはずの曲なのに、弾くと何の曲か分からない…」という壁にぶつかることも少なくありません。
そこで大切になるのが、順序よく進むこと。
教本の最初に出てくる童謡やシンプルな曲には、実はしっかりとした理由があります。
🌱教本の曲は「簡単だから」だけではなく「順序を重視して」選ばれている
教本の始めに童謡が多いのは、“子ども向けだから”ではありません。
童謡は、
・音域が狭い
・リズムが単純
・和音の動きが分かりやすい
・五線譜(タブ譜)の読みがしやすい
という理由で、効率よく上達するための"入り口"として最適なんです。
つまり、童謡は“幼稚”なのではなく、技術を積み上げるための設計が優れているということ。
🎶知っている曲だけで練習すると、なぜつまずくのか?
ソロギターは、メロディ・ベース・和音・リズムを同時に扱う音楽です。
そのため、たとえメロディを知っていても、いきなり弾き始めると次のようなことが起こります。
・ベース音が入ると混乱する
・和音の響きが正しいか判断できない
・五線譜の読みが追いつかない
・指の動きが複雑すぎて形にならない
・結果として“知っている曲なのに何の曲か分からない”状態になる
これは、土台がないまま“完成品”に挑むから起きる現象です。
料理で例えるなら、包丁の持ち方も知らないままフレンチのフルコースを作ろうとしているようなもの。
🔍「知らない曲はつまらない」の裏にある本音
知らない曲を嫌がる生徒さんは、こう感じています。
・正解が分からない
・間違っているか判断できない
・モチベーションが上がらない
・そこに時間を掛けるより早く上達したい
🌈順序を踏むことは、遠回りに見えて実は最短ルート
教本のような“順序のある練習”は、遠回りに見えて実は最短ルートです。
・五線譜に慣れる
・ベースの動きが理解できる
・和音の構造が分かる
・指の動きが自然になる
・音楽の“読み方”が身につく
こうした基礎が整うと、好きな曲に挑戦したときの成功率が一気に上がります。
逆に、順序を飛ばすと…
・難しいところで必ずつまずく
・弾けない理由が分からない
・練習が苦痛になる
・結局、好きな曲が弾けない
という悪循環に陥ります。
🎯教本は“絶対”ではない。でも“順序”は絶対に必要。
結論としてはこうです。
教本を絶対にやらないとダメではない。
でも、上達したいなら“順序のある練習”は避けて通れない。
教本は、その“順序”を丁寧に設計してくれているだけ、シンプルな所から入っていくからこそ技術が身につくと思います。
「知っている曲を弾きたい」という気持ちは、音楽を続けるうえでとても大切な原動力です。
その気持ちを大切にしながら、少しずつ順序を踏んでいくことで、好きな曲に挑戦したときの理解度も完成度も大きく変わります。
遠回りに見えても、ひとつひとつの積み重ねが、あなたの音楽を確実に育てていきます。