先日行われたギターリサイタルでゲストとして演奏をした【愛のロマンス/作曲アントニオ・ルビーラ1825-1890】について、この曲の解説を演奏前にさせていだきました。
この曲はかつてギターブームを引き起こしたクラシックギターで最も有名な曲と言っても過言ではないでしょう。『愛のロマンス』というよりも『禁じられた遊び』と言ったほうが馴染み深いかもしれませんし、正式な曲名だと思っている方もいるでしょう。作曲者に至ってはこれまで作者不詳であったり何故かスペイン民謡であったりと曲名と共に謎が多いとされてきました。
その証拠に1964年NHKみんなのうたでは詞をつけられ歌われたこともありますが曲名は禁じられた遊び、作曲はスペイン民謡となっています。
禁じられた遊びというのは愛のロマンスの曲を主題曲として使われた1952年に製作された仏映画のタイトルなんですね。
近年日本ではアントニオ・ルビーラの名義で『ギター練習曲』としてアルペジオの形が少し違うものの同一曲がアルゼンチンのリコルディ出版社から出ていたことが確認されほぼ間違いないだろうと言われています。
練習曲という枠を超え、映画の主題曲に取り上げられる程に美しい旋律が産んだ謎多き名曲は他になかなか無いのではないかと思いますが、まだまだ知らない方も多いと思いますのでここで改めて演奏したきっかけにご紹介出来て良かったと思いました。
演奏も大変ですがMCも難しいですね〜。