
教室で習うにあたって皆さんはすでに知っている曲でレッスンが出来るなら嬉しいですよね。
市販されている教本を買うならやっぱり好きな曲が載っていたりすると「この曲が弾けるようになるの!?」とテンションが上がるものですし、逆に知らない曲が教本にあると「やる気が上がらない…」なんてこともあると思います。
教室では基本的に市販されている教本を使ってレッスンを進めることが多いのですが、当然そういった反応をこれまで多く見てきました。
一般的に教本は「出来るようになるべきことを順を追って課題曲と共に進んでいく」という形で作られています。
課題曲なんていわれると一曲通して「弾けるようにならないといけない」と思ってしまいますが、やる気が上がらない課題曲ほど通して弾けるようになることよりも、ここで出来るようになるべきポイントに注力してそこだけは理解し、出来るように練習しよう!と考えるのが良いと思います。気持ちを良く持てない練習をするよりは余程建設的でしょう。
実はこれはたとえ曲の好き嫌いに関係なく、難しいことをたくさん強要される曲においては効果的で大事なことだと思っています。
実際に私自身の経験でもこの事に気づいた前と後では進歩の落差がありましたし、気持ちもあまり後ろ向きにならず練習に向き合うことが出来ました。一曲通して無理矢理弾くことが練習ではないと感じられるはずです。
- リズム・高さ・フレーズ・指の動き・速さ等、楽器演奏は完全にマルチタスク。
- 今週の練習は〇〇だけする等、多方面に手を伸ばしすぎないようにする。
- 確信が持てない「多分こんな感じ」という弾き方をするほど、思うような演奏から遠ざかる。