水ぶくれは努力の証?指の悲鳴に耳を傾けよう

クラシックギターを練習していると時に体から予期せぬ“サイン”が現れることがあります。


先日、ある生徒さんから「コードの練習中に右手の親指に水ぶくれができました、どうしたら良いですか?」という相談を受けました。これは決して珍しいことではありません、特にまだ始めたばかりの小さなお子さんに多く感じます。①〜③弦などの高音弦はテンションが強く、クラシックギターはピックは使用しないので指に摩擦が起きやすいのです。


水ぶくれは「今の奏法に何か無理がある」という身体からの貴重なメッセージです。力を込めてしっかり弾こうとする気持ちは素晴らしいのですが、指に過度な負担がかかると、かえって効率の悪い練習になってしまうことも。


まず見直したいのは、ピッキング時の力加減と指の角度。指が寝すぎていたり、弦に当たる時間が長すぎると摩擦が増します。「しっかり鳴らそう」と思うあまり、親指をグーッと押し込むように弾いていませんか?

指は“押し込む”のではなく、“はじく”ように動かすのが基本です。また、必要以上の力で弾いても音質が向上するわけではありません。むしろ繊細な表現を阻んでしまうことさえあります。


水ぶくれができた場合は、まず十分な休養をとりましょう。破れた場合は清潔を保ち、感染症に気をつけて。その間は左手の運指練習や音楽理論の勉強など、ギターに関われることはたくさんあります。音楽は手だけでなく心でも紡ぐものです。


指に痛みがあってもギターへの情熱がある限り、進む道は途切れません。その水ぶくれもきっといつか「あの時頑張ったな」と思える勲章になるでしょう。

これからも音と体の対話を大切にしながら、一歩ずつ成長していきましょう!

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