
「クラシックギター」ってアコギ(アコースティックギターの略)とは何が違うの?ガットギターとも呼ばれるけど何故?と思ったことはありませんか。
実際に私の教室へ体験レッスンを受けた多くの方は「違いがよく分からない」と答えられます。
クラシックギターとアコギの1番大きな違いは張っている弦が違い、アコギはスチール弦を張っているのに対して、クラシックギターはナイロンやカーボン弦であること。
また「ガットギター」は、かつてガット弦(羊腸)を使っていたクラシックギターの呼び名で、現在はナイロンやカーボン弦が主流になった為に呼称が変わりました。しかし、名残でいまでもガットギターと呼ぶことがあるようです。
と言うことでこれらのギターは張っている弦によって呼称が違うという事が分かりましたね。
スチール弦もナイロン弦もまだ存在していなかった時代。
ガット弦は羊や牛の腸(=ガット)を乾燥・加工して作られた天然弦で、温かみのある音色、柔らかいタッチ、深い余韻だったそうです。
弱点として湿気や温度に弱く、切れやすいそして、製造に手間がかかった。
第二次世界大戦後、ガット弦の供給が困難になり代替素材が求められる中、アメリカの化学メーカー「デュポン社」が開発したナイロン素材に注目したギタリストが、弦の開発研究をしていたオーガスチン社と共同して、現在のナイロン弦が開発されました。
画期的なナイロン弦の登場により、クラシックギターの音色の安定性や耐久性・演奏性が飛躍的に向上し、スチール弦のアコギに続いて当時の反響は凄かったのではないか!?と思います。
クラシックギターは音だけ聴くとピアノの音かなと思う程クリアで綺麗な音色です。アコギとはまた違った魅力がありますよ。