
こんにちは、Small ギター・ウクレレ教室の市岡です。
今回は、音楽記号の中でも少し不思議な存在、「フェルマータ」についてお話しします。
フェルマータとは?
楽譜に目のような記号👁️がついているのを見たことはありませんか?それが「フェルマータ」です。よく音を伸ばす記号だと説明されることが多いですが、初めて見たときは「どれくらい音を伸ばせばいいの?」と戸惑った方も多いのではないでしょうか。
実は「フェルマータ(fermata)」はイタリア語で「停止」や「停留所」を意味します。バス停や電車の停車駅も「fermata」と呼ばれるんですよ。音楽の中でこの記号が現れると、演奏者はその音や休符を“止まるように”伸ばします。どれくらい伸ばすかは、演奏者や指揮者の感性に委ねられているのです。
運転に例えると?
私はこれを車や電車の運転に例えて説明することがあります。停留所に近づいてきたら徐々に減速して、その停留所で一時停止。そして、またゆっくりと走り出す。そんなイメージです。
レッスンでの反応
私自身このフェルマータを習ったばかりの頃は「よく音を伸ばす」という説明ではどれくらいよく伸ばすのか理解できませんでしたが、イタリア語の本来の意味を知ってから理解が深まりました。
実際、レッスンでも生徒さんにはこの例えがとてもイメージしやすく分かりやすい!と言ってもらえます。
フェルマータは単なる「音を伸ばす記号」ではなく、音楽の流れに“間”や“呼吸”を与える大切な存在です。演奏者の感情や表現力が試される場面でもあり、曲に深みを与えるポイントでもあります。ぜひ、あなたもフェルマータの"間"を感じながら演奏してみてください。
所で何故あの目のような形で楽譜に記されるようになったのか気になると思いませんか?
次回は、あの“目のような形”の由来について、もう少し深く掘り下げてみたいと思います。↓のリンクからどうぞ!