
こんにちは、Smallギター・ウクレレ教室の市岡です。
記憶喪失になってもギターは弾けるのか?ということで前後編の後編になります。
⭐️演奏者としての希望——“忘れない記憶”を育てる
記憶喪失になっても演奏ができる可能性がある——
この事実は、演奏者にとって驚きであると同時に、大きな希望でもあります。
それはつまり、私たちが日々積み重ねている練習が、脳の深い場所に、長く残る記憶として刻まれているということ。
🌱練習は“記憶を育てる時間”
コードを押さえる指の感覚、リズムを刻む手の動き、フレーズの流れ。
これらは、ただの反復ではなく、記憶を育てるプロセスです。
手続き記憶は、繰り返しの中で少しずつ定着していきます。
そして一度定着すれば、意識しなくても自然に再現できるようになる。
それは、演奏が“身体の一部”になる瞬間でもあります。
🎸「できない日」も意味がある
練習してもうまくいかない日。
昨日できたことが今日はできない日。
そんな日は、誰にでもあります。
でも、それは失敗ではなく、記憶が定着する途中の揺らぎ。
手続き記憶は、時間をかけて深く根を張っていくものだからこそ、焦らず、繰り返し、丁寧に向き合うことが大切です。
💡演奏は“思い出す”のではなく“染み込ませる”
演奏は、知識ではなく感覚。
「思い出す」のではなく「染み込ませる」もの。
だからこそ、練習は“記憶を育てる時間”であり、その積み重ねが、演奏者としての自分を形づくっていくのです。
まとめ:演奏は記憶の奥深くに根を張る
「記憶喪失になってもギターは弾けるのか?」
この問いから始まった今回のテーマは、記憶の仕組みと演奏の深いつながりを教えてくれました。
演奏に使われる記憶は、「手続き記憶」と呼ばれる種類。
それは、言葉では説明できないけれど、身体が覚えている記憶。
そして、脳の深い部分に刻まれ、長く残り続ける記憶です。
🎸練習は“記憶を育てる”時間
コードを押さえる指の感覚も、リズムを刻む手の動きも、繰り返しの中で少しずつ身体に染み込んでいきます。
うまくいかない日も、昨日できたことが今日はできない日も、それは記憶が定着する途中の自然な揺らぎ。
だからこそ、焦らず、迷いながらでも、続けることに意味があります。
演奏は“思い出す”ものではなく、“染み込ませる”もの。
そしてその記憶は、私たちの中に深く根を張っていくのです。
🌱最後に——奏者としての希望
記憶喪失になっても演奏ができる可能性がある。
それは、私たちが積み重ねてきた練習が、
ただの技術ではなく、人生の一部として刻まれているということ。
演奏は、記憶の奥深くに根を張る行為。
だからこそ、今日の一音にも、明日の一歩にも、確かな意味があるのです。